第3回楽学@楽膳楽酒レポート

お定め書(講座・懇談会の注意事項)

本講座は明智光秀の末裔であり、ベストセラー作家の明智憲三郎氏が、毎月テーマを変えて織田信長についてセミナー形式で解説します。多くの古書から事実のみを抜粋し、プロファイリングする独自の手法「歴史捜査」を用いながら、本当の信長像に迫ります。
明智理事が本講座書下ろしのオリジナル原稿を解説し、司会進行は織田家の末裔の殿がつとめます。家臣をサポートする殿の姿を見ることができます。
臣君が逆転した、戦国時代ならありえない一コマをぜひ一度ご覧になりませんか?
講座が終わればスタッフを交えた懇談会。歴史話を酒の肴に歓談をお楽しみいただけます。
なお、懇談会のみの参加は受けつけておりません。

5月14日土曜日に浅草橋・楽膳楽酒にて明智憲三郎理事の講座を行ないました。
内容を簡単に振り返るとともに、現場レポートを行ないます。
今回のテーマは「なぜ織田信長は大うつけを演じたのか?」です。大うつけを演じた経緯・状況などから、その理由を見直します。

信長が大うつけだといわれるのは、信長公記にエピソードが残っているからです。首巻7「上総介殿形儀の事」、同9「備後守殿病死の事」、同10「山城道三と信長御参会の事」には

信長のいで立ちは袖を外し、半袴をはき、火打ち袋などをぶらさげ、髪は茶筅に結い、紅や萌黄の糸で結び、太刀は朱さやのものをもちいていた。(首巻7)

そのときのいで立ちは長刀と脇差を縄で巻き、髪は茶筅で巻き袴は履いていなかった。その格好で仏前に出て、線香をわしづかみに投げつけすたすたと帰って行った。(首巻9)

嫁・濃姫の父・斉藤道山を訪ねる時に
茶筅の髪に長刀と脇差は荒縄で腰に巻き、芋縄を腕輪にし、腰には猿使いのように火打ち袋や瓢箪を七つ八つぶらさげ、虎柄とヒョウ柄の半袴といった格好でやってきた。(首巻10)

と書かれています。

配布した資料原稿の一部

こうしたふるまいは、実は中国の歴史に学んでいたからです。中国史上最大の名君と呼ばれる唐の大宗も大うつけを演じていました。歴史に学ぶ、という意味においては、安土城の屏風画や、花押(伝説の生物麒麟を模している)など身近なものにも表れています。もちろん戦法もです。無謀な奇襲と思われている桶狭間の戦いは、陣形の分断・天候・地形・タイミングなど計算された行ないでした。

歴史から学び、生きるためにどうするかを実践していた信長公の実像を知ることができました。受講した皆さまからも、ためになったとのご意見を多数いただきました。なにより女性が多かったため、明智理事がいつもより気合が入っていたことは内緒です。

講座が終わるとスタッフも交えた懇談会が始まります。酔いが増すごとにじょう舌になる明智理事、謝辞を述べるため各テーブルを回る殿。こんな姿がご覧いただけます。

次開催の6月4日のテーマは「信長の人物評をどうみるか?」となっています。お申込みお待ちしています。

なお、新刊となる「本能寺の変は変だ!」(文芸社:定価1080円税込)が発売されたばかり。講座会場では、サイン付きで数量限定の即売会と予約販売も行なっています。