第5回楽学楽座 明智光秀の謎に迫るー愛宕百韻の謎ーレポート

天正10年(1582)5月24日に山城国愛宕山5坊の一つ威徳院において連歌会が行われます。出席者は明智光秀以下8名。「愛宕百韻」と呼ばれるこの時の句は、本能寺の変直前に詠まれたもので、光秀の心境を知ることが出来ると考えられます。

慕帰絵詞_巻第5(模本)-14世紀の連歌会の様子-

連歌会参加者詳細と読まれた句の数

明智光秀・15句
明智十兵衛光慶・光秀の長子・1句
東六郎兵衛行澄・光秀の家臣・1句
紹巴(里村紹巴)・連歌師・18句
昌叱・里村紹巴門の連歌師・16句
心前・里村紹巴門の連歌師・15句
行祐・愛宕西之坊威徳院住職・11句
宥源・愛宕上之坊大善院住職・11句
兼如・猪名代家の連歌師・12句

里村紹巴像

今回の講座では

1.光秀が詠んだ本当の句は?
2.光秀が込めた祈願は?
3.誰がなぜ改鼠したか?

について解説するとともに愛宕山の解説、連歌の規則と基礎知識を学びます。

講座の様子①

 

愛宕神社は愛宕山山頂にある神社で、火伏せの神様として京都の住民の信仰を集めます。山中には勝地院・教学院・大善院・威徳院・福寿院の坊を備えていました。愛宕山は山城国と丹波国にまたがる山で、標高924メートル。古くから信仰の山とされています。

続いて連歌についての基礎知識を学びます。



いよいよ今回の謎について解説が始まります。ポイントだけ述べますが詳細は省きます。わからないとお思いの方、本が出版されるまで我慢してください。

講座様子②

1.光秀が詠んだ本当の句は?「下しる」か「下なる」か

発句 ときは今あめが下しる五月哉 光秀
脇句 水上まさる庭のまつ山     西坊
第三 花落る流れの末を関とめて  紹巴

発句 ときは今あめが下なる五月哉 光秀
脇句 水上まさる庭の夏山       西坊
第三 花落る池の流れを関とめて   紹巴

「土岐氏である自分が天下を取るべき五月となった」とされているが、本能寺の変が起きたのは天正10年6月2日であり、五月ではないことが不自然

愛宕神社神官のインタビューで「愛宕百韻の原本は秀吉に没収されたと伝わる」

2.光秀が込めた祈願は?

連歌の規則と土岐氏の歴史を知ることが必要

→発句 天下取りの野望・脇句 激励・第三 激励
→苦境の歴史と一族再興の思い

3.誰がなぜ改鼠したか?

秀吉の意向を反映できる人物
→光秀の野望の証拠に仕立てるのに最適
連歌にたけている人物
→激励のキーワード「夏山」と「池の流れ」を消すことで紹巴をかばうことができる

適任者は・・・上記可能な人物で、さらに紹巴と連歌を通じて親交があり、愛宕百韻情報を入手できる人

→豊臣秀吉の御伽衆のひとり大村由己!!

大村由己像

講座が終わると近所の居酒屋に場所を移して懇談会。そして2次会へと進んでいきました。

次回の明智理事の講座は9月9日です。テーマは明智光秀謀反の謎となります。1か月前になりましたら募集を開始します。アメブロまたはフェイスブックにてお知らせいたします。